薄毛対策の切り札として多くの男性が利用しその劇的な効果によって人生を変えたという声も多いAGA(男性型脱毛症)治療薬ですが光が強ければ影もまた濃くなるようにその効果の裏には必ず知っておくべき副作用のリスクや使用上の厳格な注意点が存在しこれらを正しく理解せずに安易に服用することは取り返しのつかない健康被害を招く恐れがあります。現在日本で厚生労働省によって承認されている主な内服薬にはフィナステリド(プロペシア)とデュタステリド(ザガーロ)がありこれらは男性ホルモンの一種であるテストステロンをより強力なジヒドロテストステロン(DHT)に変換する酵素(5αリダクターゼ)の働きを阻害することでヘアサイクルを正常化し抜け毛を減らす効果があります。しかしこれらの薬は男性ホルモンの働きに深く干渉するため性欲減退や勃起不全(ED)射精障害といった性機能に関する副作用が数パーセントの確率で報告されており特にこれから子供を作ろうと考えている妊活中の男性にとっては精液量の減少や精子の質の低下などが懸念材料となります。また肝機能障害のリスクもゼロではないため服用中は定期的な血液検査を受けて肝臓の数値(ASTやALTなど)をチェックすることが推奨されますしこれらの薬剤は経皮吸収される性質があるため妊娠中の女性や子供が触れると胎児の生殖器の発達に影響を与える可能性があることから錠剤を割ったり粉砕したりせず保管場所には細心の注意を払う必要があります。さらに残酷な現実として一度服用を始めると効果を持続させるためには一生飲み続けなければならず服用を止めれば再び薄毛が進行してしまうという「終わりのない治療」であることも覚悟しなければならず経済的な負担も一生続くことになります。最近では個人輸入代行サイトを通じて安価に海外製のジェネリック薬を入手する人も増えていますがそこには偽造薬のリスクや不純物の混入による健康被害のリスクが潜んでおり万が一副作用が起きた際の公的な救済制度(医薬品副作用被害救済制度)が受けられないという巨大なデメリットを考慮するとやはり医師の処方のもとで正規の薬を使用するのが安全です。薬はあくまで治療の選択肢の一つであり全ての人が服用すべきものではありませんので医師とよく相談しメリットとデメリットを天秤にかけた上で納得して治療を開始することが大切です。
AGA治療薬の真実と副作用リスク