私が自分の髪の薄さに悩み始めたのは四十代半ばを過ぎた頃で、ふと鏡を見たときに分け目の地肌がくっきりと白く見えていることに気づき愕然としました。美容院で相談してもパーマをかけることを勧められるばかりで根本的な解決にはならず、毎朝の鏡を見る時間が憂鬱でたまらなくなっていました。そんなある日、洗剤を買いに立ち寄った近所のドラッグストアのヘアケアコーナーで偶然目にしたのが、女性用の薄毛隠しアイテムたちでした。それまでは男性用のカツラや黒い粉といったイメージしか持っていませんでしたが、棚に並んでいたのはまるでフェイスパウダーのようなおしゃれなコンパクトやマスカラのような形状の商品ばかりで、これなら私でも使えるかもしれないという淡い期待を抱いてその場で購入しました。私が最初に試したのはパフとパウダーが一体になったタイプのもので、キャップを開けて気になっている分け目の部分にポンポンと軽く叩き込むだけで驚くほど自然に地肌の白さが消え、髪がふんわりと増えたように見えた瞬間の感動は今でも忘れられません。使い方のコツとしては一度にたくさんつけようとせずに少しずつ重ねていくことと、最後には必ず手櫛やブラシで軽く馴染ませて粉っぽさを消すことですが、これだけで見た目年齢がマイナス五歳くらいになったような自信を取り戻すことができました。また別の日に購入した練り状のファンデーションタイプは、生え際が後退して寂しくなっていたおでこ周りに使うと自然な影ができて顔の輪郭が引き締まって見えるため、今では外出時の必須アイテムとしてポーチに常備しています。ドラッグストアの素晴らしいところは何と言ってもその種類の豊富さと入手のしやすさで、仕事帰りや買い物のついでに気軽に立ち寄って新商品をチェックしたり、季節や髪色に合わせて色味を変えてみたりと実験感覚で自分に合うものを探求できる点にあります。私は汗をかきやすい夏場にはウォータープルーフのスプレータイプを使い、乾燥する冬場には保湿成分入りのパウダータイプを使うなど季節によって使い分けをしていますが、どれも千円台から二千円台で購入できるためお財布にも優しく継続しやすいのが嬉しいポイントです。また最近では白髪も同時にカバーできる一石二鳥の商品も増えており、カラーリングに行くまでのつなぎとしても非常に重宝しています。薄毛を隠すというとネガティブな行為のように感じることもありましたが、今ではメイクアップの一部として捉えており、肌をきれいに見せるためにファンデーションを塗るのと同じように髪を美しく見せるために薄毛隠しを使うことは身だしなみの一つだと堂々と思えるようになりました。もし私のように一人で悩んでいる方がいたら、まずは勇気を出して近くのドラッグストアの棚を眺めてみることを強くお勧めします。そこにはあなたの悩みを瞬時に解決してくれる魔法のようなアイテムが待っているかもしれませんし、何より髪が増えて見えるだけで背筋が伸びて笑顔で過ごせる時間が増えることを実感してほしいと心から願っています。