美容師として長年お客様の髪に触れてきた経験から申し上げますと、サロンでの施術だけでなくご自宅でのケア、特に市販品をどう活用するかによってヘアスタイルの完成度は大きく変わってきます。薄毛やボリュームダウンにお悩みのお客様から「ドラッグストアで買えるものでおすすめはありますか」と聞かれることがよくありますが、プロの視点から見ても最近の市販品は非常にレベルが高く、使い方さえ間違えなければサロン専売品に引けを取らない仕上がりを実現することが可能です。まず基本となるのは土台作りであり、薄毛隠しアイテムを使う前にボリュームアップタイプのシャンプーやトリートメントを選んで使うことを強くお勧めします。これらは髪の表面にハリやコシを与える成分が配合されており、乾かした時の根元の立ち上がりが格段に良くなるため、その後のカバーアイテムの使用量を減らしてより自然に見せることができます。具体的な薄毛隠しアイテムの使い方としては、パウダータイプを使用する際には必ず髪が完全に乾いた状態で使うことが鉄則であり、湿った状態で使うと粉がダマになって不自然な塊ができてしまいます。また一度にたっぷりとつけるのではなく、少量ずつティッシュで量を調整しながら「足りないかな」と思うくらい薄く重ねていくのがプロ級の仕上がりにするコツです。スプレータイプの場合は、頭皮に直接吹きかけるのではなく髪の根元を持ち上げて内側に空気を含ませるようにスプレーすることで、内側から支える柱のような役割を果たしふんわりとしたボリュームを一日中キープすることができます。さらに裏技として、ヘアファンデーションを生え際だけでなく分け目のジグザグに沿って塗ることで、直線的な分け目をぼかして地肌の露出面積を視覚的に減らすというテクニックもあり、これはドラッグストアで売っている安価なアイブロウパウダーやシェーディングパウダーでも代用可能です。重要なのは「隠していることを隠す」という意識であり、いかにも何かを塗っていますという質感にならないよう、最後に必ずクッションブラシなどでブラッシングをして粉や液を髪に馴染ませ、余分な粉を落とす工程を省略しないことです。ドラッグストアには実に多種多様な商品が並んでいますが、選ぶ際には「色」「質感」「落ちにくさ」の三点を重視し、自分の髪色に馴染むか、マットになりすぎないか、そして汗や雨への耐性があるかを確認してください。プロの技術と市販の優秀なアイテムを組み合わせれば、薄毛の悩みは驚くほど軽減され、毎日のスタイリングが苦痛から喜びに変わるはずです。まずは身近なドラッグストアで、あなたの専属スタイリスト代わりになってくれるアイテムを探すところから始めてみましょう。
プロが教える市販品を使ったボリュームアップ